HOME > トピックス > 漫画コラム > 漫画の描き方。プロット、シナリオ

漫画の描き方。プロット、シナリオ

漫画作成解説。

今回は、シナリオ作成と、そこに至るプロット、アイデア出しの解説です。

 

漫画を描くには

1、アイデア出し

2、プロット

3、シナリオ

4、キャラクターデザイン

5、ネーム(漫画構成ラフ)

6、下書き、ペン入れ、彩色となります。

 

■「アイデア出し」

一番最初に、必要要素やアイデアをどんどん書き出しましょう。

登場人物の確認、入れ込む要素の確認

第三者の意見などを書き込んでいきます。

 

201711plot.jpg

(作例参照、ETTORE様)

https://www.green-japan.jp/?pid=51080895

https://www.green-japan.jp/?pid=67524418

https://www.green-japan.jp/

 

■「プロット」

これを元に、シナリオラフであるプロットを書きます。

プロットは、箇条書きで荒筋を書きます。

何もない白紙に書き出すのではなく、

最初に登場人物と、登場シーンを全部冒頭に書き出してから書くと、

全体の様子を把握しやすくなります。

誰かキャラクターを置き去りにしていたり、

などのミスを起こしづらくなります。

長い物語なら作品のラフな全体地図を描いてから

プロットを書くのも有効です。

そうする事で、全体の中で今キャラクター達が今どこにいて、

どこへ向かうのか明確になり、

尺の配分の目安にもなります。

(あるパートで尺を取りすぎてしまうのも避けやすいです。)

 

■「シナリオ」

ここからは細部も詰めていきます。

セリフを書いていて、一人の人物が長く説明しつづけるのは退屈です。

絵もある人物を映し続ける様子になり、変化が乏しく退屈な画面になります。

「説明セリフ」と言われるヤツですね。

その場にいる人たちに喋らせて

会話のキャッチボールでシーンを作りましょう。

(補足)

会話劇が中心の漫画では麻雀漫画が参考になるとも言われます。

麻雀漫画は、一つの場面で限られた人数での会話の漫画なので、

退屈にならないように、いろんな演出で工夫されています。

 

キャラクターたちは『当て書き』で書くのもキャラクターがイキイキします。

いき詰まったら、有名人や知人たちをベースにキャラクターを作ってみましょう。

 

 

プロット作成、シナリオ作成は

最初は細部まで決め込まずに大まかに書いて、あとから整えていくのが

柔軟に考える事ができます。

アイデアは多めに出して、あとから尺に合わせて削りましょう。

尺のサイズに合わせて、頭から順に書いていくのは有効ではありません。

 

プロット、シナリオ、ネーム、下書きなど、

全てに共通するのは、最初は気楽にラフにラフに「大つかみに考える」事が大事です。

ラフに構成していくと、構成の順番変えや変更に対応しやすくなります。

書き直し、リライトすることを前提にどんどん書いていきましょう。

 

途中の部分だけ何パターンか考えて、あとでそのパーツを加えても大丈夫なので

思いつく所からどんどん書いていきましょう。

アメリカ映画のメイキングなどで、小さなカードを並べて

 

映画や漫画はどんどん参考にすべきです。

デザインのインスピレーションを探すように、

シナリオもインスピレーション元をどんどん参照しましょう。

 

 

シナリオ書きは、奥が深すぎるので

とっかかりになる部分を中心に書きました。

漫画に悩んだらナインピースへご質問お願いします^^

 

< 漫画の描き方。背景編  |  一覧へ戻る  |  『漫画 君たちはどう生きるか』(マガジンハウス刊) >

このページのトップへ