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文化庁メディア芸術祭 . 2017

『文化庁メディア芸術祭』
 
今年は第20回目の文化庁メディア芸術祭があり、
本年度は世界88の国と地域から4034点に及ぶ作品の応募がありました。
 
『文化庁メディア芸術祭』は
漫画部門               アニメーション部門
アート部門           エンターテインメント部門       功労章
があります。
 
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漫画部門の大賞は『BLUE GIANT』石塚真一さんです。
サックスのジャズプレーヤーの青年が主人公の漫画ですね。
熱いJAZZ漫画です!
 
優秀賞に『Sunny』松本大洋さん
作者の幼少期を元に描かれた作品で、作家自身を描いた
作家が生涯に一度しかかけない類の傑作です !!!!
 
東村アキコさんの『かくかくしかじか』
も作者の青春期を書いた
生涯に一度しか書けない作品で、とても胸を打たれる作品ですね。
こちらもオススメ漫画です!!!
 
審査委員会推薦作品
『PHALLAINA』Marietta REN さん[フランス]
はアプリケーション作品の漫画で、横にスクロールして読む大変珍しい漫画です。
アプリケーション作品なので音響効果も盛り込まれているそうです!
 
『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』竜田一人さん(潜入ルポのため仮名)
は『2012年の夏から福島第一原子力発電所(通称いちえふ)で作業員として働く作者が、
自分の目で見たいちえふの現実を描く原発ルポマンガ』です。
未だ収束への道は遠い福島原発の実情が垣間見える漫画です。
 
『生まれたときから下手くそ』安倍夜郎さん
『深夜食堂』の作家さんですね。
『深夜食堂』は中国、韓国でも、とても人気のある作品です。
漫画の舞台モデルの新宿ゴールデン街でアジア系の外国人と話したら
『深夜食堂読んだ?』と話題を振ったら
熱く応えてくれる人が少なからずいるはずです♪
 
審査委員会推薦作品の一覧を見ていたら、僕が作画アシスタントで作画参加した漫画があって驚きました!!!
どの漫画かは、、、、ナイショです、、、、!!!!!!
 
 
アニメーション部門
ブラジルのアニメーションの『父を探して』
『近年、長編アニメーションの多くが情報過多のなか、『父を探して』はその情報量の少なさから能動的に観るアニメーション映画だ。』
という講評。
情報密度を高くするだけでなく、逆方向の作品の好例として良い作品です。
 
エンターテインメント部門は
真鍋大度さん、MIKIKOさんらによる『24drones』
リオオリンピックの閉会式の演出にも参加したチームの作品です。
真鍋大度さんは2020東京オリンピックの開会式か閉会式の演出に参加するのではないかと見ています。
 
真鍋大度さんは、アメリカのリアリティ番組に出てから
『全世界のエンターテイメント業界からの問い合わせが増えました。
ラスベガスやドバイなど色々なエージェンシーから声がかかりますが、
中でも一番エネルギーがあるのは中国』だそうです。
 
 
 
功労章に今年亡くなられたローランドの梯郁太郎さん
ローランド開発による、リズムマシーンのTR-808の音は世界のダンスフロアを揺らしました!!!
最近はピコ太郎の『ペンパイナッポーアッポーペン』に
ローランドのTR-808のカウベルの音が使われていて話題になりました。
 
毎年行われている『文化庁メディア芸術祭』
受賞作品の一覧を軽く見ておくだけでもオススメです!!!

 

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